【特許出願中】ため池底樋内部観察装置
三栄コンサルタントは、ため池の底樋について、適切な維持管理と保全を効率的に行うため、底樋の内部を観測する底樋内部観察装置を開発[特願2023-088013]しました。開発した装置として、ラジコンで遠隔操作できる陸上自走型と、管径が250㎜未満の場合に適応した押し棒で操作する陸上手動型の2種類があります。
ため池の管理における大きな課題として、高齢化による管理組織の弱体化による維持管理が困難な状況が生じております。このような不十分なため池の維持管理により、施設の老朽化や機能性の低下が進み、災害リスクや農業用水供給への影響が懸念されています。特に、底樋の維持管理が不十分であり、古いため池や小規模なため池では目視確認が困難なため、底樋の点検が実施できないのが現状である。
このような状況から、ため池の底樋に関する目視点検を実施するための第一歩として、低コストで効率的な底樋の観察が可能となる内部観察装置を自主開発しました。
今後、底樋の未調査箇所について、現状を観察する一次調査を積極的に実施できればと考えております。
利点と特徴
- 管径が小さく、人が入り込めない場所での観察が可能
- 観測装置に搭載されたGoPro(小型カメラ)により、360度映像を取得することができ、上下左右における観察が可能
- 小型・軽量であり、持ち運びが容易
- 観察装置が市販品で組立てているため、イニシャルコストを大幅に抑えることが可能