【活動報告】戦争体験の継承と平和学習に向けた取り組みを支援
関高等学校地域研究部は、戦争の記憶と体験を次世代に伝えるため、貴重な取り組みを行っています。その一環として、私たち三栄コンサルタントは、同研究部を支援し、戦争体験者の証言を記録し、平和学習の一翼を担いました。
令和6年3月2日(土)せきてらす(関市)において、関高等学校の地域研究部が太平洋戦争末期に整備されていた「関飛行場」に関する語り継ぐ戦争体験の継承を目的に企画した平和学習を行い、同研究部がファシリテータとなり、約40人の戦争体験者の方々から貴重な証言を聞き取り、証言を記録・保存するなどの活動を行いました。
平和学習への参加者
三栄コンサルタントでは、戦争体験者の聞き取り調査を実施するための新たな支援活動として、対象地域の地形を視覚化するために、大型モニターで3次元の地図表示や地図のカラ―印刷物を戦争体験者へ提示しました。また、平和学習の映像収録や編集を行い、戦争体験者の証言を少しでも詳細に聞き取るための支援や後世に継承する記録活動を支援しました。
今回の取り組みの成果として、アナログ地図に記載された証言内容を、デジタルマップ(地理情報システム(GIS)にて情報の電子化)として作成し、貴重な証言と地理情報が一元化された平和学習の成果となりました。
今後も、関高等学校と三栄コンサルタントは連携し、新たな戦争体験の証言や関高等学校による防空壕跡などの現地調査結果をデジタルマップに取り込み、貴重な記録の継承に努める予定です。
戦争の記憶を未来に継承し、平和への願いを次世代に伝えるための取り組みは、地域社会において重要な役割を果たします。関高等学校と三栄コンサルタントの活動は、その一翼を担うものとして、新たな技術も活用し、戦争体験の継承を繋ぎたいと思います。