【ニュース】「洪水ハザードマップ」が2022年度 グッドデザイン賞受賞!
日本デザイン振興会が10月7日に発表したグッドデザイン賞で、「橿原市洪水ハザードマップ」が2022年度グッドデザイン賞を受賞した。
グッドデザイン賞は,1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を前身とするもので,デザインによって暮らしや社会をよりよくしていくための活動として、日本を代表するデザインの評価やプロモーションに取り組んでいる。グッドデザイン賞の今年度のテーマは「交意と交響」で、5715点の応募の中から、社会的課題や人々の切実な想いに寄り添う意思を持った1560点がグッドデザイン賞として発表された。
橿原市洪水ハザードマップは、NPO法人防災デザイン研究会の監修のもとに、防災の専門家(防災科学技術研究所)やシステムエンジニア・グラフィックデザイナー・GISエンジニア(三栄コンサルタント)が協力し、開発したデザインである。全国初の自分に最適な安全確保行動がわかるチャート式の情報提供と、スマートフォンを使ってその場所の安全確保行動がすぐにわかる仕組みとなっている。
グッドデザイン賞審査委員の評価コメント:
災害時に一番怖いのはパニックよりもパニックを恐れる人たちの情報隠しによる「避難遅れ」や、多数派同調バイアス(周りにいる多数派の行動に合わせようとする心理状態)による「災害の他人事化」と言われている。この取り組みはGPSを用いて、現在いる場所に起こりうる情報を提供することで、市民の眼前に迫る災害を自分ごと化してもらい、それぞれに最適な避難方法(安全確保行動)を促すというもの。「だれもが、いつでも、どこでも」を実現するためにしっかりと練られた基本施策と細かな配慮に基づいて作られた明快なデザインは審査委員の高い評価を集めた。
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