【業務トピックス】ICSに即した危機管理体制に基づく川口市地域防災計画改定
川口市では、中核市への移行(平成30年)や第一本庁舎の建設(令和2年)、組織改正など体制の変化があり、かつ防災アセスメント調査の最新データによる更新を図り、市の防災体制をより実効性の高いものにする必要があった。
世界標準に即した災害対応(ISO22320)や埼玉版FEMAとの連携を見据え、様々な規模の災害でも被災者とのインターフェースの役割を担う市町村の災害対応業務について効率化・標準化を図ることを目指し、最新の知見を活用した地域防災計画の改訂を行った。
発注内容
発注機関:埼玉県 川口市 危機管理部 危
業務名:地域防災計画改定業務委託
業務発注形式:指名型プロポーザル
業務期間:令和4年6月10日~令和6年6月30日
・令和4年度:防災アセスメント調査、地域防災計画改定(基礎資料整理など)
・令和5年度:地域防災計画改定(素案、原案作成他)
・令和6年度:防災会議運営支援、成果品印刷
【防災アセスメント調査】
防災アセスメント調査は、平成24年度版以降、更新された最新データを用いて、地震災害シナリオおよび風水害シナリオの更新を行い、被害の可視化を行う。また、膨大な被害想定結果を防災情報として活用できるよう、GISを利用した情報ツールなども構築した。
【地域防災計画改定】
地域防災計画の改定について、
- ICS(Incident Command System)に即した危機管理体制の見直しを行う。
- 川口市の災害対策本部が主となる現場調整と国や県との調整を主とする後方調整の役割を明確にし、被災者とのインターフェースとして市が中核的な役割を果たす災害対応業務の標準化を図る。
- 川口市職員が迅速に災害対応できるように、タイムラインに即して「いつ、だれが、何をするか」を理解できるようにWBS(Work Breakdown Structure)の考え方を用いて、仕事を階層化して整理し、シンプルで職員の内容理解向上と実効性のある計画を作成する。
【その他】
- 全庁型職員説明会(4回)
- 災害対応マニュアル作成WS(10回)
- 防災訓練(1回)
- 防災会議(2回)
- パブリックコメント(1回)等の資料作成・運営支援
関連サイト:川口市地域防災計画(令和6年度全面改定実施)