【新規導入】iPhoneによるRTKを用いた3D計測「viDoc RTK rover」
三栄コンサルタントは、iPhoneとBluetoothでペアリングし、高精度の撮影位置を記録することで出来る「viDoc RTK rover」を2022年8月に導入しました。これにより、センチレベルの位置情報をもつ3次元モデルが作成可能です。
viDoc RTK roverとiPhone
「viDoc RTK rover」は、高精度のGNSS受信機で、PIX4D社が提供している無料アプリ「PIX4Dcatch」がインストールされているiPhone端末とBluetoothでペアリングし、ネットワーク型GNSSデータサービスを組み合わせることで、高精度の撮影位置を記録することができます。
「PIX4Dcatch」は、SfM解析用の写真をiPhoneで簡単に撮影するためのアプリで、Pro仕様端末であれば搭載されているLiDARを併用して写真だけでなく点群も記録することが可能です。
viDocを使用した撮影の様子
従来のiPhone端末では測量レベルの正確な位置情報が得られず、写真測量やLiDARによる点群計測には位置の補正作業が必要でしたが、「viDoc RTK rover」を使用することにより、写真やLiDAR点群に高精度の位置情報を記録することが可能となります。viDocを活用して得た写真やLiDAR点群を解析することで3次元の点群・メッシュモデルを作成することが出来ます。
画面右側の5角形マークをクリックすることで、3次元メッシュが確認できます。
撮影枚数は300枚 撮影時間は3分
これにより、専用アプリインストールしたiPhoneとviDocを現場に持っていくことで、迅速に高精度の位置情報を持つ3次元データを作成することが可能です。また、クラウドサーバを活用した災害現場の共有や図面の作成などに応用することが出来ます。
三栄コンサルタントは今後も積極的に新技術を検証、導入し業務に活用することで、より効果的なインフラ設備の計測・点検・診断や災害対応などに寄与してまいります。